silent#7

うあんどっちに行くの

奈々には足音が聞こえないから振り向くしかないのつらいね、振り向きたくないよね

紬に走っていったかァァァァ

覗き込むのずるいんよなぁ

自分で分かり合えないって言わなきゃなのきつい

2人の世界はほんとに静かだね

「好きなふりしてた」

照れちゃうね、顔見たいね、笑っちゃうね、

「悪者になろうとしなくていい」優しい人しか言えないよ

自分は友達でいたいのに好きになられるのもしんどいんだろうな分かんないけど

守りたいよねお母さんは心配だよね

聞こえる人と関わっても傷つく、か

想は声を出さないことで『自分は聞こえない人』って飲み込んでるのかな〜〜、話せるって思われて聞こえるって思われるのしんどそう

嫌とか疲れたとかネガティブなことも言うようになったね想いいね、心を許してる

今日は同じこと聞かれる日だね

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やだやだなに攻撃的ね

やだ、飲み込まないで

嘘ついてる顔じゃん

あら気まずい

こういうこと？分かり合えないって

ちょっとずつ遠慮して言わなくて

「どした？」相変わらず優しいなぁ！！

お見通しだなぁ優しいなぁ湊斗

なーにー奈々に何聞くの

涙堪えてる奈々見てわたしが堪えられなかった

聞くんじゃなくて伝えたかったのね紬は

「いなかったら生きてこれなかった」なんて

下手くそだねも、話すといいよも、泣かなかったのも、奈々の精一杯の強がりだね

いや本棚で窓明かりに照らされる想くん流石に恋

きょとん顔やだぁ

人と関わるの嫌って言ってたのに

むむむむむ考えてる

困ったなぁどうする

あまってしんどい

ああ、ああ、あ、あぁ、

抱っこしてあげるの、抱き直すの、一緒に本探すの、これ？って覗き込んで確認するの、欲しい本分かって笑い合うの、下ろしてあげた後優しい目で頭撫でてあげるの、全部優しくてあったかくてほかほかで

奈々の気持ち想像したら苦しい、

想は聞こえなくても人と関わっていける人

関わるべき人

「気持ちを伝えようって

必死になってくれる姿って

すごく愛おしい

まっすぐにその人の言葉が自分にだけ飛んでくる」

おすそ分け、素敵な言葉

なぁに今の笑顔

夢の中で想くんの声が聞こえてるならよかった、なんて謙虚なの

自然と笑って笑い声が出ちゃうの幸せね

シーってされるのも

行こうかな、そんなきゅるきゅるな目で言われても

えっなにそこ

目あった瞬間音消えるのもすごい

あら、ソファ横座っちゃって

えなに片想い覚えなくて

あ、え、

え、

ちょっとまてぇい

片想い覚えなくていいよから何起きた

え

気まずさのあまり紬が立ちあがろうとしたら

左手押さえてきて

右手も押さえてきて

想が決心して声出そうとしたら

多分名前を呼ぼうとしたら

紬が止めて

無理に喋らなくていい

声も好きだったけど

声以外も好きだから

好きって言っちゃった手話してないしセーフだよね

訳するね

腕離してもらって、からの

んんんんんんんんん

両腕引っ張ってハグ

紬が背中トントンしたら

すりすりって

なんですか想さんすりすりって

え、ええ、

幸せ空間すぎんか

伝わったね、じゃないんよ、

はぁ

はぁ、、、次回おやすみとか、、つら、、

今日はしんどいところもたくさんあったけど

想がたくさん笑っててよかった

残りの物語も噛み締めていこ